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剽窃禁止(FPRn8712546-1) 《おうとうしゃ カレントコラム アーカイブ》 ![]() ◎ 上は、桜冬舎 2021年10月の広告から(一部加筆) 「ゲーム脳の恐怖」、「スマホ脳の恐怖」といった本がたくさん出ているので 関心のある方も多いだろう。でもこれは、ゲームやスマホで勉強時間が減るといった単純な問題ではない。簡単に言えば、中毒で頭脳(!)や性格が退化して行くということだ。大袈裟な言葉のようだが 現実は深刻だ。さらに、上に挙げたような本の中で 何気なく素通りしがちなのが、例えば「ビジュアル脳」という言葉。実は これはもっと基本的な「テレビ脳」「IT画面脳」のことだ。 これらの本(研究)は データに基づいているのがほとんどだが、いわゆるエビデンスとしてはとらえきれない主観的な「認識」や「了解」といった教育の分野では、そのようなデータより さらに深刻だ。
このサイトの「初版のトップページ」でも指摘したとおり、長年 定点観測のように十代の子供の思考を扱っていると、それこそ 如実に と言ってよいほどの変化がみられる。勉強の内容も ピーク時に比べて少なくとも1年分ぐらいは減っているか 平易化されている。その都度「ゆとり教育」云々と話題にはなるが、5年ごと 10年ごとといったスパンで見ると、そのたびに悲観的にならざるを得ない。 学力や思考力の低下については、このコラムの他の記事や、「ほんとの勉強」をご覧頂きたい。
例えば漫画。 特に子供にとって、IT画面無しで本を読むということ、紙の文字を読むことがどれほど創造的で貴重な活動か。と同時にテレビを中心とする 便利極まりない画面文化が どれ程人間の頭を退化させるか、ご自分で思索できる人はこの続きを考えてみるとよい。それこそ次から次へと思い当たる節が見当たるだろう・・・。 ちなみに桜冬舎では、かつてのパソコンの名機(!)「PC-9801」 によるコンピューター勉強を、1995年ごろを境に完全にやめた。そのときに実感した パソコン勉強の無意味さと、IT画面漬けの恐さはいずれ「ほんとの勉強」のコーナーなどに書く予定。
(続きは近日公開します)
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