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ほ ん と の 勉 強(アーカイブ PC版 )
「授業中は手を上げなさい」といわれます。でも、そもそも 手を上げなければ発言できない多人数授業は勉強とは言えません。 ラジオが 言葉を受けて頭の中でイメージを創り続ける問題集の一つだとすれば、テレビは 造られたイメージが飛び込んでくる解答集。問題集なしに はじめから大型画面の解答集に呑み込まれて育っているのがほとんどの子供の状況です。画面の(番組の)動きが止まると 薬が切れたように頭の動きも止まってしまうところは麻薬と同じ。カメラや番組が標的を追ってくれるので、目や耳の 本来の「追う」機能が退化し、追求心が育ちません。 教室に 機械(特に大型画面)を持ち込むのは考えもの。多くの場合、その本質は教える側の「省力化」。教える側も教えられる側も「分かりやすさ」の落とし穴にひっかかってしまいます。 |